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ナラタージュ

2005/06/21 | Comments & Trackbacks : 14
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ナラタージュ
島本 理生
角川書店 2005-02-28

by G-Tools , 2008/03/20

大学2年生の春、泉に高校の演劇部の葉山先生から電話がかかってくる。高校時代、片思いをしていた先生の電話に泉は思わずときめく。だが、用件は後輩のために卒業公演に参加してくれないか、という誘いだった。「それだけですか?」という問いにしばらく間があいた。
「ひさしぶりに君とゆっくり話がしたいと思ったんだ」
高校卒業時に打ち明けられた先生の過去の大きな秘密。抑えなくてはならない気持ちとわかっていながら、一年ぶりに再会し、部活の練習を重ねるうちに先生への想いが募っていく。

不器用だからこそ、ただ純粋で激しく狂おしい恋愛小説。

先日のトラバ企画で宵闇書房のトルキーさんから頂いたエントリにこんな言葉が書いてありました。

人を思うことって、何でこんなに苦しいのだろうかと思います。
お互いの感情は一つなのに、決してその未来が重なることはない。

私はこの部分を読んだだけで泣きそうになってしまったんです、実は(苦笑)。
トルキーさんは別の物語の説明に、この文章を書かれているのですが、この物語もこの言葉一つで言い表せると思います。

二人の未来は重ならない事が分かっていても、それでも相手が愛おしくて、心の中から存在を消し去る事なんてできなかった。
いつもどこかで想っている。純粋に相手の幸せだけを願う。
それは時が流れても、お互いを取り巻く環境が変わっても、変わる事はない。

そんな話です。
中でも印象に残ったのはこのセリフ。

「君はいつもそうやって大丈夫じゃないのに大丈夫だっていうんだ」

こんな事を言われたらノックアウトです。
一番最後の「写真」のエピソードもダメでした。
その切なさと苦しさともどかしさが伝わってきて、ぼろぼろ泣いてしまいました。

若い作者が書いているので、こなれていない表現も見受けられるような気もしますが、若いからこそ書けるのであろう、狂おしい程の心情表現に、一度でも真剣に誰かを好きになった経験がある人ならはまれるんじゃないのかなぁ…。
一気に読了です。

余談ですが、私、先生と生徒モノの話って好きです。
さんざん読みましたが、この系統で一番好きなマンガはこれです。
人間の汚い部分も、恋愛の切ない部分もきっちり描かれていて、超おすすめ。

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海の天辺 (1) (集英社文庫―コミック版)
くらもち ふさこ
集英社 1998-09

by G-Tools , 2008/03/20

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Comments & Trackbacks : 14

Response from ふにゃ2005 年 6 月 21 日 10時01分

あ、なつかしー。
海の天辺!私も好きでした
なーんか、思い出しちゃうなぁぁ
最近、漫画読んでないからわからないけど
昔の漫画って良かったな
心情を丁寧に描いてるっていうか・・・
そういやmix○で、高橋良明クンのがあったけど
なつかしかった
何でお亡くなりになってしまったのか、思い出せなかったくらい
月日が経つのは、長いけど振り返ると早い

Response from こまち2005 年 6 月 21 日 11時18分

最近、活字を読んでないワタシです・・。
字を忘れそうな予感があるので、読んでみようかなぁ。(笑)

ワタシも、先生と生徒モノのストーリーは好きなんです。
でも、海の天辺は知らなかった。。
河原 和音の「先生」は全巻持ってますよ!(笑)

結婚して、純愛から遠ざかってしまうと、余計に純愛モノが読みたくなったりするんですよね~(笑)

Response from トルキー2005 年 6 月 21 日 22時13分

呼ばれて飛び出てジャ(以下略)。
私、あんまり感動すると泣く人なんですが、あの本はそれこそ号泣してしまいました。
もう悲しくて切なくて…。ありふれた言葉でしか表せないのが悔しいですが。

で、この本は読むべし!ですね。早速チェックです。
…が、問題は、高い&嵩張るのハードカバーってことで。文庫化まで待ちきれるかしら。
作者が自分より一つ下でちょっとショック。

Response from うーちゃん2005 年 6 月 22 日 8時54分

読了しますたね。ニヤリ。
私も写真のエピソードはきましたねぇ。
でも現実は先生と生徒ってあんなロマンチックじゃないっす、残念ながら・・・
どちらかといえば海の天辺です。
だからこそ私は読めたのだと思います(^-^;)

Response from もそ2005 年 6 月 22 日 10時13分

■ふにゃさん
海の天辺、いいよねぇ。
リアルな恋愛書かせるとくらもちふさこはうまいなぁと思いますわ。
ただアレは当時の中学生が読むには大人過ぎな気も(苦笑)。

昔のマンガは確かに面白かったねぇ。
決してうちらの思い過ごしではない気が…。
面白いのももちろんあるんだけどねぇ。

それにしても高橋良明とは懐かしい。あれから何年経つんだろうなぁ…。

■こまちさん
河原和音は大好きでしたよー^^。
「先生」は全部読みました。
でもあれは7巻まではよかったけど、そのあとはちょっとグダっちゃったかなぁ。
あと斉藤倫『タマネギなんかこわくない!』とかも好きだったですよ。
アレも良かった。

■トルキーさん
あいー^^、呼びました(笑)。

この本は泣けると思いますよ。
文庫化を待てないなら図書館でチェックがよろしいのでは。
トルキーさんお薦めの本はもうね、絶対借りてきて書評をあげるつもりなのでよろしくです。
トラバ送りつけますから!

■うーちゃん
あい、読了しますた。よろしゅうございました^^。

うーん、確かにロマンチックすぎるキライもあるけれども、あの二人で交わした言葉や感情は現実にあるモノだと思うんだよね。
だから泣けたんだと思うわ。
海の天辺はリアルすぎ(苦笑)。

Response from こさじ2005 年 6 月 22 日 16時14分

逃亡中に読みました(苦笑)。
男が読む本か?って感じなんで、恥ずかしいですね(笑)。

昔を思い出して、胸を締めつけられる思いがしました。
ただ、ラストは悪くはないのですが、やりすぎのような気が・・・。
ネタバレするので詳しくは言えませんが、私が男だからそう思ってしまったのかもしれませんね。

Response from もそ2005 年 6 月 22 日 22時38分

■こさじさん
おおっ、もうお読みになったんですね。
別に男の人が読んでも、何の問題もないと思いますけどね。
昔を思いだして胸が痛くなった、って事は似たような経験があるんでしょうかw?

ラストはやりすぎですか? ま、そう言う見方もあるかなぁ(苦笑)。 

Response from yunpha2005 年 6 月 23 日 0時05分

こんばんは!

「ナラタージュ」、本屋や雑誌で「これはいいよ!」って紹介されてて、私ずーっと気になっていたんです。うちの地方の大型書店では、売り上げランキング10位の中に入っていますよ。
帯の推薦の言葉に惹かれ「私も読みたいなあ…」と思いつつ、ハードカバーってとこで、「ううっ」って迷ってました。
上に書かれているセリフ、言われると心がかなりグラ~ってきそうですね。
やっぱり、読もう!
島本理生作品は、デビュー本を読みました。芥川賞候補になりましたよね。自分より全然若いのに「人の心を動かすことが上手いなあ」と思いました。

「海の天辺」も昔読みましたよ!素直に感動した覚えがあります。
最近、少女漫画というのを読んでないので、つい昔好きだった漫画とかをたまにひっくり返して読みたくなるんですよね。
いくえみ綾の「I LOVE HER」も近頃また読みました。
恋愛とか抜きにして、昔のを読むと自分の学生時代を振り返っちゃいますね。

Response from もそ2005 年 6 月 23 日 9時01分

■yunphaさん
おはようーございます^^。
あのセリフはくらくら来ますよねぇ(苦笑)。
面と向かってあんな事言われたら、私は間違いなく号泣しますから。

ああ、いくえみ綾! あの人は絵もうまけりゃダメ人間を描くのもうまいですよねぇ。
でも「I LOVE HER」はまだ未読なのですよ。
そろそろ中古で100円くらいで買えないかなぁ(苦笑)。

Response from 碧空2005 年 6 月 26 日 12時21分

はじめまして!
素敵なデザインと、文章に惹かれて
一度きて以来、いつも楽しく寄らせていただいています。

読んでみたいなぁ・・・と
もそさんのコメントをみて思っていた矢先に
本屋さんで見かけ。
普段はハードカバーの本は買わないのに
思わず買ってしまいました(笑)
一気に読んでしまいそうです。

Response from もそ2005 年 6 月 27 日 10時53分

■碧空さん
いらっさいあせーヽ(*´∀`)ノ
えとえとサイトにおじゃましたらリンクの所にとし@Orbiumさんが入ってたのですが、その絡みでいらしてくださったんでしょうか?
だとしたらうれしいなぁ。あとでお礼を言っておかなくては。

この作品は一気読みして世界観にはまった方がより泣けると思います。
感想のup、楽しみにしてますよー(脅し??)♪

Response from 碧空2005 年 6 月 27 日 21時56分

ご想像通り☆
とし@Orbiumさんのところから 
こちらに とんでまいりました(笑)
お二方ともの 
洗練された雰囲気がとても素敵で、好きです(^^)
これからも 楽しみに寄らせていただきます!

読み終わったら 感想upしたいとは思っております(笑)

Response from もそ2005 年 6 月 28 日 11時25分

■碧空さん
やはりそうだったんですね。
リニュの際にちょっとブルーが似てしまったのでとしさんにはゴメンナサイって謝っていたりするんですよ、実は(苦笑)。

感想、無理にとは言いませんので、気が向いたら&ネタ切れの時にでも使ってやってください。

Response from 碧空の彼方 -Aozora-2005 年 6 月 29 日 0時39分

ナラタージュ

先日 もそ@今日の覚え書きさんのところで
紹介されていて
そういえば最近 本を読んでいないし
面白そうだし…
なぁんて思っている矢先に
本屋さんで見かけて思わず…