コックサッカーブルース
2005/05/08 | Comments & Trackbacks : 3
- コックサッカーブルース
- 村上 龍
- 小学館 1991-04
-
by G-Tools , 2008/03/21
「Brilliant Rose」のzaxさんおすすめの一品。
人に勧められた作品を読むのが好きです。
普段自分が選ばないような作品に出逢う事ができるので、読み終わるたびに視界が広がるような気がして。
そんなわけで早速読んでみましたよ。
zaxさんの仰るとおり、異常な世界を無理矢理現実に持ち込んだ感じが味わえます。
読んでいる間中、ずっと軽い眩暈が起こってましたね(苦笑)。
題名を裏切らず、とにかくエロいシーンが満載です。
でも読んでいて興奮するとかそう言った事はなくて、頭の奥は冷めたまま異空間ののぞき見を愉しむ、と言った印象。
「死」を突きつけられた人間の心理や、決して表には出てこないであろう、限られた人々が繰り広げる狂乱の空間について、まるで見てきたかのように描かれているのですが、そこに登場人物への思い入れなどは何もなく、ただ淡々と状況説明として話が進んでいくのが、リアリティを増している要因の一つかも知れません。
設定自体はありえなさすぎなんですけどねぇ。
不思議と読んでいるうちに、現実に日本のどこかにこういうアンダーグラウンドな世界があって、この小説を通してそれをかいま見てる気分になると言う(笑)。
現実離れした浮遊感と作品自体の持つ疾走感が味わえる小説でした。
ところでこれ、女に勧めるタイプの作品じゃないっすよ、zaxさん(笑)。
大半の女の子はギブしちゃう気が…。
全部読み切りましたけど。
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オーディション / 村上龍
オーディション 女性は怖いっす。(苦笑) サイコ話なんだけどねぇ、ちょ…
こんばんは。主犯のzaxです。
> ところでこれ、女に勧めるタイプの作品じゃないっすよ、zaxさん(笑)。
これは全く仰る通りで、同じようなセリフを既に数名の方から頂いております。
小説中の主人公視点では無く、この小説を書く村上龍を見るとまた違った見方ができて面白いです。
強烈な非日常性の中で平静さを失わない、常人が「非日常」と感じる状況を「日常」と捉えることができる(若しくは日常としてそういう世界を知っている)。
それをアピールしたかったのか?とも感じます。
ハリウッド映画では戦争や大規模犯罪を舞台にして、非日常の中で平静さを失わないタフでクールな主人公が描かれますよね。
小説を舞台にして、村上龍という主人公(著者)がそれをやっているのが、この小説のような気がします。
というのも、とある女性の「村上龍って一生懸命肩肘張ってかっこつけようとしているみたいでなんかカワイイ」という発言がきっかけでした。
あまりに描写が扇情的な小説なので、中々そういう見方は難しいですが、同時期のエッセイと小説を併せて読むと「そういう見方もアリ」かなと思います。
ん?なんかファンによる村上龍擁護論みたいになってしまいましたね。
■zaxさん
おほほほほ、主犯来たわねぇ(・∀・)ニヤニヤ
> それをアピールしたかったのか?とも感じます。
そんな部分はあるかも知れないですよね。
確かにかっこいい俺を演出している、って部分は感じました。
変にブランド話にこだわってたり(笑)。
この小説の主人公も、周りが変態だらけで、次々と繰り出される奇妙な状況の中にあっても、とことんまで追いつめられているにもかかわらず努めて冷静であろうとし、それによって事件の終末を迎えても普通の世界に戻れてますもんね。
あ、ファンが擁護論を言うのは別におかしい事じゃないと思いますよん^^。