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限りなく透明に近いブルー

2005/04/11 | Comments & Trackbacks : 3
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限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)
村上 龍
講談社 1978-12

by G-Tools , 2008/03/21

村上龍いいよー、と勧められたので、29才にして初めて読んでみました。
この本は私が生まれた1976年に出版された本ですが、先の見えない自分を憂い、鬱屈した気持ちを堕落していくことによってごまかしていく、と言った空気感みたいなものは、30年後の今読んでも理解することができました。
ストーリーなんてあってないようなものなので、混濁した世界の中にいるのに目線だけは冷めている、という主人公の脳内世界を味わう、といった作品のような気がします。

一言で言うと「読む麻薬」と言った印象。
この暗く何もない世界に引きずり込まれそうになると言うか、同じように精神を侵されていく感覚を楽しむというか…。
読む人を選ぶ本だと思いました。

私は基本的には常識人だと思うのですが、それと相反する、どうしようもなく堕ちていく世界への憧れもありまして。
自分と外の世界の境目がわからなくなるくらい狂ったら、その先には何があるんだろう、とたまに思ったりするんですよね。
間違いなく心の奥に闇を持っている人間なので、そんなことを考えたりしてしまうのでしょう。
かといって根性も勇気も法を犯す気もなく、その上アルコールにすこぶる弱く、たばこさえも受け付けない健全体質なので、憧れは憧れのままで終わっているのですが(笑)、そんな理由もあってこういう本を読むと敏感に反応して、頭がトリップ状態に入ってしまうんですよね。
これを鬱気味な気分の時に読んだらヤバイです。とっても危険。

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Comments & Trackbacks : 3

Response from マオ2005 年 4 月 11 日 11時49分

同じ村上でも私は春樹さんに傾倒しているため
どうも龍さんには抵抗がある。
いつもモサモサしてるわりにことあるごとに趣味人として取り上げられたり
セレブとして持ち上げられているところなんかが。
でもチラッと読んだことはあっても1冊読んだことはないので
もそちゃんのレビューをきっかけに読んでみようと思う。
読んだことないのにあれこれ言うのもって思ったから。
どうも作家は食わず嫌いしちゃうのよね。

Response from zax2005 年 4 月 11 日 21時26分

村上龍!大ファンです。
異常さを日常として演出された胸焼けのするような眩暈感がたまりません。
スタンリー・キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」に通じるような...

この辺の空気が強烈に描かれている三作品を薦めさせてください。
「トパーズ」「コックサッカーブルース」「エクスタシー」です。
(題名からしてアレですね...)
是非読んでみてください。

村上龍の場合は異常な倒錯感・情景をエロさとして感覚に訴えかけるので、心情的描写で表現する渡辺淳一の方がエロいと感じる女性の方が多いでしょうね。

あと、全く異なったアプローチで描かれている「料理小説集」もお勧めです。
他には...女性には「すべての男は消耗品である」シリーズ、男性には「友よまた逢おう」がお勧めです。
(これなら旦那さんも読めるはず!)

すいません。
つい力んで書きすぎました。

Response from もそ2005 年 4 月 12 日 11時53分

■マオさん
村上春樹も結構読んだよー。
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか羊男シリーズとか、「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」も読んだ。短編集もいっぱい読んだなぁ。
でも村上春樹の本って抽象的でわかりにくくないかい?
読解力が足りないせいかもしれないんだけど。

村上龍は私もきっかけがなかったら多分読まなかったと思う。
思ってたより面白かったよぉ。とりあえず有名処を一冊読んでみるのはいかがかしら。

■zaxさん
いえいえ、ばんばん力説しちゃってください!
人の話を聞くのが大好きなので。

> 異常さを日常として演出された胸焼けのするような眩暈
ああ、わかりますねぇ。この作品もそんな感じでした。
確かにアイズ・ワイド・シャットもそんな空気が漂ってた気がします。
見てると貧血みたいにくらくらしてくるんですよね。

おすすめ三作品、読ませて頂きますとも。
トパーズは有名ですよねぇ。エロ過ぎ、って周りで話題になってました(苦笑)。
コックサッカーブルースは今、手元にあって、近いうちに感想あげする予定なので、その時はまた色々お話聞かせてください(´∀`)