テロリストのパラソル
2005/03/27 | Comments & Trackbacks : 3
- テロリストのパラソル (講談社文庫)
- 藤原 伊織
- 講談社 1998-07
-
by G-Tools , 2008/03/21
不器用と言われようとも、仁義をきっちり通し、人に優しく、自分の生き方を貫いている人に惹かれます。
そう言う人物が主人公の作品との事で手に取ってみたのですが、期待通りの深みのある主人公で、実に格好良かったです。中年でアル中でホームレス寸前の主人公が格好良く見えるのですから、作者の人物描写がうまいんでしょう。
哀しい過去を持つ理由を人のせいにはせず、全部自分で背負い込んで、自分を痛めつけて、追い込まれてもやっぱり人に優しくて。
作品中でも触れられていますが、今時こういう人ってなかなかいないと思います。
確かに流行らないスタイルではあるけれども、私も理想を言えばそう言う生き方をしてみたいですねぇ。
この作品は他にも魅力的なキャラがたくさん出てきますし(特に奇妙なやくざさんがかっこいい)、文章がすっきりしていて、話自体もスピーディなので、中だるみせずに最後まで一気に読めました。
人間ドラマとしても良くできている佳作だと思います。
優しくてやり切れないラストではちょっとうるうる来てしまいましたです、はい。
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Comments & Trackbacks : 3
もそさんお久しぶりです。
私も以前にこの作品を読みましたよ~
藤原伊織の文章って妙に記憶に残るというか
人物を細部に渡ってとても丁寧に書き込んでいるというイメージがありますよね。
主人公の中年男性のキャラなどとても魅力的です。
ラストも感動しますね!ミステリーとしてもなかなかの出来だと思います。
久しぶりに読み直してみようかなぁなんてね。
うぃー。トラバサンクスです。^^
見る人が見ればわかる生き方なんですよね。マイノリティではありますが・・・。
■keiさま
どもどもー^^。そんなにお久しぶりでもないと思いますよ(笑)。
確かに人物描写の丁寧さが印象に残る作品でした。キャラを表す小物使いとかうまいですよね。
ああいう男の人好きなんですよね。不器用な優しさに惹かれるんでしょうなぁ。
ラストはねぇ、本当に何とも言えません…。
■Border.さま
面白い本を紹介していただいてありがとうございました^^。
概略がいい感じだったので読んでみたんですけど、やはし好みな感じでした。
世間から見たら少数派で理解されにくい生き方だとしても、それを貫き通すところがとても素敵だと思いましたねぇ。